農学博士も実践する頑固な便秘を退治する方法

排便力を高めるには、「うんち力」をつける必要があります。

うんち力には、①うんちをつくる力、②うんちを育てる力、③うんちを出す力、の3つがあります。

よいうんちをつくるには、善玉菌をふやす「ヨーグルト」を忘れてはいけません。

乳酸菌やビフィズス菌がたっぷり含まれており、排便力を高めるにはもってこいの食品です。

じつは私がきちんとヨーグルトを食べ始めたのは、50歳を過ぎてから。昔から肉や揚げ物といった油っこい食べ物ばかり食べていて、野菜やヨーグルトといった腸内環境をととのえる食品は大嫌い。

まったく食べていませんでした。

当然、体垂は年々ふえる一方で、50歳のときはなんと82kgにまでふえ、当時の体は「病気のデパート」状態。

これではいけないと、食生活を肉食から野菜中心に切り加え、ヨーグルトを毎日500g食べるようになりました。

毎朝1時間のウォーキングも始めました。

すると、半年で体重が6kg減。

以前は1kgあたり1億個あった腸内の悪玉菌も減少して、うんちのにおいやおならのにおいも薄らいできました。

うんち力がついたのです。

私はいまでも、毎日500gのヨーグルトを必ずとるようにしています。

そのまま食べることもありますが、最近はシェイクしてドリンク状にしたヨーグルトをそのまま一気飲みするようにしています。

このほうがとりやすいからです。

便秘とは無縁の丈夫で健康な腸をつくるために、ぜひ皆さんも「ヨーグルトの一気飲み」を試してみてください。

もちろん、ヨーグルトだけでなく、野菜もとり、適度な運動を心がけることはいうまでもありません。

【ヨーグルトの一気飲みのやり方】

・用意するもの
500g入りプレーンヨーグルト(好みで選んでよい)

1.ヨーグルトのふたをしたまま30秒ほどシェイクする。
2.ふたをとり、容器に移して一気に飲む。

目安:毎日500gとる。

腸内環境整備に役立つオリゴ糖

オリゴ糖は、バナナやゴボウなどに含まれている糖の一種です。

オリゴ糖は消化吸収されずに、そのまま大腸まで届きます。

大腸まで届くので、善玉菌であるビフィズス菌の栄養源になって善玉菌を増やし、腸内の環境整備に重要な役割を担うのです。


また今、難消化性のオリゴ糖が注目されています。

難消化性のオリゴ糖には、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、パラチノース、トレハロースなどがあります。

これらのオリゴ糖は、特定保健用食品に認定されています。


しかし、オリゴ糖は、普段の食べ物から摂る量では、健康効果があまり期待できないようなのです。




腸壁にこべりついた古い便を掃除するには

便秘外来にやってきた患者さんには、腹部に超音波をあてて検査をします。

すると、腸壁に古い便がこびりついているのがわかります。

乳酸菌の多い食品や水分を多くとったり、便をぶやかす作用のあるマグネシウム製剤などで治療を続けていると、腸壁にこびりついた便は次第に少なくなっていきます。

お通じは正常でも、古い便がたまっているために腸の働きが悪<なることがあります。

おならが臭いときや、食事をするとおなかが張りやすいときなどは、古い便がたまっていることが疑われます。

このような人も、乳酸菌やマグネシウムを多く含む食品(緑黄色野菜、豆類、魚介類、海藻類)を多くとったり、水分を多くとるように心がけましょう。

腸には、自分で掃除するしくみがある

夜の間に腸管をきれいに掃除するホルモンがあります。

これはモチリンという十二指腸で分泌されるホルモンです。

モチリンが分泌されると、腸管全体に「空腹時収縮」という収縮が起こり、消化酵素や消化管ホルモンの分泌が促されて、消化管の中をきれいに掃除します。

睡眠不足が続いていたり、ストレスが多い生活だったりするとモチリンが十分に分泌されませんから、質のよい睡眠やストレス対処を心がけましょう。





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