妊娠するためのベストな体重は?

BMIが20から24までを「妊娠最適ゾーン」と呼んび、妊娠するためのベストな体重だと言われています。

しかし、妊娠できる魔法の場所ではありません。

BMIがこの範囲だと妊娠しやすいということです。

あなたの体重が妊娠最適ゾーンをはずれていても、気に病む必要はありません。

そこに体重を近づけるよう、努力すればよいのです。

体重の少しの変化で、排卵が改善されたり妊娠の可能性が上がったりすることが多いようです。

もしやせすぎであれば、約2~4kg体重を増やすと排卵と月経の状態が改善されることが十分にありえます。

太リすぎなら、現在の体重の5~10パーセント減量すると、より良好な排卵が望めるでしょう。

ダイエットには食事制限がつきものです。

しかし、栄養をおろそかにしては、妊娠する確率が下ります。

ダイエットと同時に、妊娠体質になる食べ物を多く摂ることも大切です。

受精しやすい体をつくり、そして、不妊治療の初期に行う、タイミング法摂りいれていくことで、妊娠確率は確実に上がっていきます。

体重と妊娠の関係

1年に1度、対象者である看護師に体重を報告するよう推奨していました。

得られた情報をもとに、体重と妊娠、出産、流産、不妊との関連を調べたところ、その関係はきわめて大きいことがわかったのです。

被験者のうちBMIがもっとも大きいグループともっとも小さいグループは、中間のグループより、どちらも排卵障害による不妊症のリスクが高いことがわかりました。

もっとも不妊症のリスクが低くなるBMI値の範囲は20~24で、もっとも理想的な値は21という結果でした。

ここで知っておいていただきたいのは、これらの数値は、あくまでも統計学的な計算による一般的な傾向であり、BMI値が20~24であれば、必ず妊娠できて、その範囲からはずれると妊娠できなくなるというわけではありません。

20~24の範囲外の女性でも、特に妊娠しにくいこともなく、医療の助けも借リずに多くの女性が妊娠しています。

言えるのは、やせすぎや大リすぎは、妊娠の妨げになリ得るという点です。

現体重の7.5%の減量で解決

もしあなたが太っていて、体重が理想とかけ離れていたら、落ち込んでしまうかもしれませんが、どうか気を取り直してください。

太リすぎの女性も、少しの減量(現在の体重の5~10パーセント)をすれば、たとえBMIが妊娠最適ゾーンになくても、排卵が改善されることが多くの研究でわかっています。

5~10パーセントという減量の目安を、ここではあいだをとって7.5%を減量目標として、「7.5%の解決法」と呼ぶことにします。

たとえば160ポンド(約72キロ)の人は12ポンド(約5.4kg)、200ボンド(約90キロ)の体重の人は15ポンド(約6.8kg)、それぞれ、減量すればよいのです。

このような目標値を設定するのは多少骨が折れますが、それでも、適正体重を目指すといった、よくある専門家のアドバイスに比べれば、具体的で取りかかりやすいでしよう。

妊娠には多大なエネルギーが必要です

その昔、狩猟採集を食糧採取の手段としていたころは、食糧が豊富であるあいだは妊娠しやすかったようですが、いったん食糧不足に陥ると、妊娠は難しくなったそうです。

このことは、妊娠する力とエネルギーの「貯蔵量」の関係が密接であることを意味します。

妊娠する力を左右する多くのホルモンがエネルギーの貯蔵量に影響を受けるからです。

このことを理解すれば、大リすぎだけでなく、やせすぎのケースもわかりやすくなります。

たとえば、体内の脂肪が少なくなってくると、月経と排卵が抑制され、その状態が続くといずれはどちらも止まってしまいます。

進化の観点から見ると、これは理にかなった状況と言えます。

栄養が不足すると、からかは一時的に栄養を生殖機能にまわさずに、自身の身体を維持するほうに優先的に使うからです。

第二次世界大戦末期にオランダを襲った飢饉はそのわかりやすい例です。

1944年10月から1945年1月にかけて、人々の1日のエネルギー摂取量は、1500キロカロリーから700キ口カロリーにまで落ち込み、飢饉から9ヵ月がたづたころ、出生率も著しく低下しました。

このような現象は現代においても見られます。

たとえば拒食症の人やアスリートなどは、脂肪が少なくなりすぎると月経が止まってしまいます。

それでは栄養過多の場合はどうでしょう?

上記の通りなら、エネルギーを身体に貯め込めばそれだけ妊娠の確率は上がるように思いがちです。

しかし、それはあてはまりません。

体重が増えると、インスリンとインスリン様成長因子1の値が上がり、性ホルモン結合グロブリン値が下がります。

卵巣内と血中で、男性ホルモンが増加するのです。

その影響で排卵が乱れ、妊娠しにくくなるか、あるいはその可能性すら絶たれてしまいます。

余分なエネルギーをため込む体内の貯蔵庫は脂肪組織、要は脂肪です。

長いあいだ、脂肪は倉庫のような存在と考えられてきましたが、実際には活性化し複雑な構造を持つ細胞であることがわかってきました。

膵臓や視床下部のように、脂肪細胞はさまざまなホルモンを分泌し、空腹感や活動、体重、生殖にいたるまでからだに影響を及ぼしています。

アディポネクチンは脂肪細胞がもっとも多くつくリ出す物質で、脂肪を燃焼しやすくしたリインスリンによリ敏感に反応するよう細胞を刺激したり、そして排卵を促す効果もあるとされています。

ただし、体重が増えれば増えるほど、アディポネクチン値は下がってしまいます。

アディポネクチン値が下がればインスリン抵抗性が高まり、排卵を抑制します。

余分な脂肪が生じるとインターロイキン6やその他の炎症を促進する物質が増え、卵管が受精卵を運ぶ働きや子宮内膜の着床環境を悪化させます。





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