健康な生活を送ることで、免疫力は上がる

免疫力はからだ全体の調子をはじめ、生活環境や習慣、精神状態などによって上がったり下がったりします。

たとえば胃腸の調子が悪くなると、免疫カアップに欠かせない栄養がうまく摂れなくなりますし、暴飲暴食、夜更かし、強いストレス、運動不足、喫煙などは、いずれも免疫力の低下を招きます。

大り過ぎや高血圧をはじめ、どこがバランスを崩しても影響が出るので、免疫力を維持するためには、健康であることが第一です。

また、健康であっても私たちのからだの中には活性酸素という有害物質があります。

これは細菌を殺す役割を果たしてくれることもあるのですが、はたらき過ぎると過酸化脂質を作り出して老化を早め、病気の一因となり、逆に免疫力を落とします。

こうした作用を防ぐために、抗酸化作用のある食品をとって過酸化脂質の毒性を弱めることも、免疫カアップには大切です。

免疫力を上げる食品とは

免疫力を上げるには、ビタミンやミネラルをたっぷり摂ることです。

毎日の食事では、私たちが生きていくために必要な五大栄養素である、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルを含むさまざまな食品をまんべんなくいただくことが大切ですが、免疫力を上げるために特に注目したい食品が野菜と果物です。


野菜と果物には、免疫カアップに欠かせない成分がたっぷり含むまれているからです。

野菜と果物に含まれている、ビタミンA、C、Eやミネラル類が免疫活性化を高め、抗菌作用によって、体内の過剰化脂肪質の毒性を弱め、食物繊維が腸内環境を整えて免疫力を上げるのです。

また、以前は栄養分と認められていなかった「機能性成分」と呼ばれる「ファイトケミカル」が、近年の研究で非常に高い抗酸化作用があることがわかってきたのです。

しかもそのパワーは、ビタミンA、C、Eやミネラル類より優れているとも言われています。

免疫力を高めていくには、さまざまな野菜・果物を食べて、ファイトケミカルを積極的に摂り人れることが、もっとも有効であることが解ってきたのです。

毎日の食事で、免疫力を上げる

十分な免疫力を維持するためには、正しい生活習慣が大切ですが、免疫力をアップするビタミンやミネラル分を毎日の食事から摂取することは、特に大切です。

【免疫力強化につながる主な成分】

・ビタミンA(β-カロテン)
皮膚、胃腸など上皮組織にはたらいて、粘膜を健康に保つ。

・ビタミンB群
免疫細胞の機能を維持する。

・ビタミンC
白血球の強化に役立つ。細胞を構成するコラーゲンの生成にも不可欠な成分で、細胞を強くして菌の侵入を防ぐ。

・ビタミンE
活性酸素と結合して酸化を食い止め、細胞膜を保護。

・ビタミンD
白血球の免疫機能を調節。がん予防(特に乳がん、前立腺がんなど)にも効果がある。

・亜鉛
細胞の増殖を助け、正常な免疫機能を維持する。

・鉄
赤血球のヘモグロビンと結合して全身に酸素を運ぶ。

・セレン
ビタミンEと同じく抗酸化作用を持ち、老化を防ぐ。

・β-グルカン
主にきのこ類に含まれている多糖類の一種で、マクロファージ・好中球の機能増強、ナチュラルキラー細胞の活性化、抗酸化作用などがあり注目を集めている。
ほかにも、さけやえびの赤い色素成分であるアスタキサンチンやトマトの赤い色素であるリコピンにも非常に強い抗酸化作用が、香味野菜などに含まれる香り成分のフラボノイド類には殺菌作用が、葉酸やビタミンB12には貧血を防止しからだのバランスをととのえる力などが認められています。

バランスの良い食事が何より大切

免疫力強化にかかおるビタミンやミネラルを多く含む食品だけをとっていればいいかというと、実はそれではだめです。

なぜなら、これらの成分は単独では十分にからだに吸収されず、力を発揮できないからです。

たとえばビタミンAやDやEは、油と一緒に摂ると吸収が良くなります。

ミネラルの中でもっとも吸収率の悪い鉄は、たんぱく質、ビタミンC、クエン酸などと一緒に摂ると、吸収率がぐっと良くなるのです。

そして忘れてはならないのは、栄養素はお互いに助け合ってはたらくということ。

バランス良くさまざまな食品をまんべんなく食べることこそ、免疫カアップのために重要です。

また、どんな食べ物が栄養的に良いか・悪いかは、その人の健康状態によって変わってきます。

たとえば、レバーは貧血の人には良くても、脂質異常症の人には良くありません。

できるだけ自分のコンディションを把握して、適切な食事をとるように心がけましょう。





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