インフルエンザに負けない免疫力を作る

2009年春、世界的に広がりをみせた新型インフルエンザ。

いつの間にか日本国内に蔓延し、秋を待たずに本格的流行に入ってしまいました。

弱毒性と言われていますが、今後、強毒性に変異したり、タミフルなどの薬が効かないタイプが増えていく可能性も高く、まったく油断できません。


これから先、できるだけインフルエンザに感染しないようにするにはどうしたら良いでしょうか。

また、もしも感染してしまっても発症しないで済ませる、あるいは、軽症で済ませるための対策はあるのでしょうか。


大切なのは、免疫力を強化することです。

免疫力とは、私たちのからだに侵入してきたご敞タを攻撃する力。一度闘った病気の抗体を作るのも免疫力の一つです。

また、外から入ってくる敵に対してだけではなく、がん細胞のようにからだの中で生まれてくる敵にも作用します。


つまり、免疫力が上がれば、インフルエンザや風邪などにかかりにくくなるのはもちろん、ケガや病気の快復が早くなる、疲れにくく体調が良くなる、がんになりにくくなるなど、さまざまな効果があるのです。

さらに免疫力は、あればいいというものではなく、システムバランスがととのっていることも重要です。

近年激増している花粉症やアトピー性湿疹などのアレルギー疾患は、免疫力のシステムに乱れが生じている状態です。

免疫力を上げるには、どうすればいいでしょうか?

免疫力を上げるには、ビタミンやミネラルをたっぷり摂ることです。

毎日の食事では、私たちが生きていくために必要な五大栄養素である、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルを含むさまざまな食品をまんべんなくいただくことが大切ですが、免疫力を上げるために特に注目したい食品が野菜と果物です。


野菜と果物には、免疫カアップに欠かせない成分がたっぷり含むまれているからです。

野菜と果物に含まれている、ビタミンA、C、Eやミネラル類が免疫活性化を高め、抗菌作用によって、体内の過剰化脂肪質の毒性を弱め、食物繊維が腸内環境を整えて免疫力を上げるのです。

また、以前は栄養分と認められていなかった「機能性成分」と呼ばれる「ファイトケミカル」が、近年の研究で非常に高い抗酸化作用があることがわかってきたのです。

しかもそのパワーは、ビタミンA、C、Eやミネラル類より優れているとも言われています。

免疫力を高めていくには、さまざまな野菜・果物を食べて、ファイトケミカルを積極的に摂り人れることが、もっとも有効であることが解ってきたのです。


免疫細胞が敵を攻撃するしくみ

私たちのからだで、ウイルスなどの外敵と最初に闘っているのが、皮膚と粘膜です。

唾液や涙なども、菌の体内への侵入を防いでいます。

それでも菌が体内に入ってしまった場合は免疫細胞が迎え撃ちますが、この時中心となるのが、白血球です。

白血球には、マクロファージ、穎粒球、リンパ球の3つの免疫細胞があり、それぞれに力を発揮しています。

まずマクロファージですが、からだに入ってきた敵を飲み込んで分解する作用と、リンパ球に敵の情報を伝達する作用があります。

穎粒球には3つの種類があって、そのうちの好中球が中心になって活性酸素を出し、敵を攻撃します。リンパ球はからだに侵入してきた菌に対して直接攻撃する力と、抗体を作って撃退する力の両方を持っています。

また、有名なナチュラルキラー細胞もリンパ球の一つであり、菌に感染した細胞やがん細胞を見つけると破壊します。

さらに、私たちのからだにはほかにも免疫システムがいろいろと備わっています。

その代表が、日々口から入ってくる食物と直に接している腸です。

腸内にいる善玉菌は有害な菌の増殖を抑えてくれますし、免疫グロブリンAという消化管内特有の免疫細胞が菌を攻撃したり、有害な物質を使とともにからだの外に出すなど、あの手この手で免疫力を発揮しています。





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